看護師の働きかたいろいろ
人材派遣
看護師専門の転職業者の一部は、人材派遣という形をとっています。人材派遣とは、転職業者と看護師の間で雇用契約が結ばれるもの。そのため保険や給料の支払いも、転職業者がその責任を負っています。就業先の施設は看護師へ仕事の指示をして、看護師は就業先の施設へ派遣サポートという労働力を提供することになります。でも、現在の派遣事業の法律で、医療行為に伴う看護師の派遣は禁止されているので、人材派遣とは言っても介護福祉施設や保育所のみとなっています。
紹介予定派遣
紹介予定派遣は、最長6ヶ月派遣スタッフとして医療機関に勤務することです。その後。医療機関と看護師の間でお互いに合意することができれば、看護師が直接医療機関と雇用契約を結ぶことができます。それまでの間は派遣という形になるので、給料や保険は転職業者が請け負うことになっていて、直接採用となって初めて医療機関の就業条件が適用されます。このシステムをとった場合は双方ともに納得できる形となりますが、全てが直接雇用に結び付くわけではありません。
人材紹介
現在。看護師専門の転職業者のほとんどが、人材紹介という形態になっています。人材紹介では、転職業者が看護師に求人紹介やサービスを提供します。医療機関は転職業者に求人を依頼して、転職業者は看護師を紹介する。そこで正式に採用となれば、看護師は医療機関と直接雇用契約を結ぶことになります。この場合の給料や希望条件を転職業者が交渉してくれて、看護師は希望条件の揃った医療機関で働くことができるというわけです。
正社員
正社員で転職できるのは、人材紹介のみです。紹介予定派遣では、正式な採用となるまで派遣社員という扱いになるので、正社員として扱われることはありません。また、人材派遣は転職業者との契約になるので正社員には含まれません。そのため毎月の給料以外のボーナスが支給されるのは、人材紹介だけとなるのです。転職業者によってはボーナスを出すところもあるので、人材派遣や紹介予定派遣で働く場合は確認しておきましょう。
パート
パートで転職が可能ものも、人材紹介のみとなります。基本的に人材派遣と紹介予定派遣では、派遣社員という位置づけとなります。転職業者によってはパート派遣という名前を付けているところもありますが、確実にパートで働くなら人材紹介を利用して下さい。もちろんパートで就業する場合でも、希望条件を交渉してもらうことができるので、「正社員じゃないから。」と遠慮しないで転職業者に伝えるようにしましょう。